体の中の異常。その検査と治療方法について

能の血管の異常

早めに治療をする人が増えています

脳動静脈奇形とは、生まれつき脳内の一部の動脈と静脈とがつながった状態になっているという病気です。さらに、つながるだけでなく、ナイダスと呼ばれている異常な血管まで作られます。ナイダスの血管壁は通常の血管壁と比べると薄く、それでいて動脈から多くの血液が強い勢いで流れてくるため、歯裂してしまうことがあります。この破裂により、くも膜下出血が引き起こされることもあります。 脳動静脈奇形は、ナイダスが破裂さえしなければ命の危険はないと言えます。しかし破裂する可能性があることから、最近ではその可能性が高まらない若いうちに、治療する人が増えてきています。くも膜下出血で命を失う人が増えているため、その原因となる脳動静脈奇形にも危機感を抱き、早めに治療をする人は今後一層増えていくと予想されています。

放射線の照射による治療

脳動静脈奇形の治療は、ナイダスに血液を流れ込ませないようにするという方法でおこなわれます。血液が流れ込まなければ、破裂する心配はないわけです。具体的には、ナイダスをコイルで塞いだり、脳腫瘍の治療にも使われている放射線を照射して、ナイダスを閉塞させたりするといった方法になります。 コイルは、脳内にカテーテルという管を通すことで挿入されます。そのためこの治療法は、体への負担がやや大きいと言えます。それに対して放射線は、体の外部から照射されるので、体に傷はつきません。しかしナイダスが大きすぎると、脳の正常な部分にまで放射線の影響を与えることになります。そのため放射線治療は、ナイダスの大きさが比較的小さい場合でなければおこなうことができません。脳腫瘍においても、腫瘍のサイズが3センチ以内の場合のみ、放射線治療が可能とされているのです。 そのため放射線治療を希望する場合には、ナイダスが小さいうちにおこなう必要があります。